【体温(約37.0℃)】
基礎体温は、常時36.5℃以上を維持できている事が望ましく、運動によって、酵素活性が高まり37℃程度まで上昇するのが理想といえます。
低体温は代謝機能低下といえます。
体温維持に関与するホルモンは、甲状腺ホルモンです。
甲状腺は内分泌器官のひとつであり、食物(おもに海藻)に含まれているヨウ素を材料にして甲状腺ホルモンを作る機能をもっています。
甲状腺ホルモンを生成するにも酵素の働きが重要になります。
『鉄』を含んだ甲状腺ぺルオキシターゼという酵素の働きで、
甲状腺でホルモン(T4)が合成・活性化され
肝臓などでT4がT3に変換されることによってホルモンとしての働きを発揮するようになります。
その為、鉄欠乏性貧血や脂肪肝などによる肝臓の炎症がある場合は
甲状腺機能が低下してしまいます。
【甲状腺ホルモンの主な働き】
・代謝の向上
・熱産生
・基礎代謝上昇
・脂肪燃焼促進
・肝臓LDL受容体の発現
・カテコールアミンの作用増強
・腸管による糖の吸収促進
・脳の正常な発達促進
冷え性、体温36.5未満は甲状腺機能低下傾向と言えるでしょう。
基礎体温測定にて評価できます。
36.0℃以下であれば、機能低下が確実。
女性は月経終了後2日後~5日間程度測定しましょう。