「サウナでは大量に発汗するので、ひょっとするとダイエット効果があるのでは!?」
と、誰しも一度は勘ぐったことがあるのではないでしょうか？
たしかに、心身の基礎健康状態、ストレスの有無、生活リズムの規則正しさなどがダイエットの成功に多かれ少なかれ関係することを考えれば、サウナ浴は、体質改善のきっかけづくりとなる可能性を十分に秘めています。
ですが、「サウナで、汗をかいた分だけ痩せられるかも……？」という期待は、残念ながら現実のものとはならないです。
人の体内は、たとえ発汗で一時的に水分量が減っても、その後の水分補給や飲食によって、すぐにもとの水分量や体重に戻るようにできています。
少しでも発汗量を増やそうとして、サウナ浴中や前後の水分補給を怠るのは、むしろ危険行為です。
過剰な発汗による体内の水分不足は、サウナの熱刺激によって、めまいや頭痛といった体調不良を引き起こしやすいです。
それを回避するために、入浴前・クールダウン中・入浴後それぞれにグラス1～2杯分（約500ミリリットル）の水を継続的に飲むことを強く勧めています。
ですが、冬のアイスホールスイミングや、日本人のサウナ浴に欠かせない水風呂に代表される「冷浴」による冷刺激は、体内の脂肪燃焼を促す褐色脂肪細胞を活発化するので、ダイエット効果がある……という説もしばしば聞かれます。